トイレで解決したいこと
初めて要介護認定を受けた場合など、緊急的にトイレだけ先に改善することがありますが、
リフォームの場合は、他の部屋と一緒にすることが多いのがトイレのリフォーム
排泄は人として生きるために重要な生活行動で、
自分で出来る場合、介護が必要な場合、麻痺がある場合の部位などによって様々なやり方がありますので
現在、自分が健常者であってもそこにずっと住むのであれば考えておきたい部分です
トイレをリフォームするなら解決しておきたいことは
1、広さ
2、匂い
3、寒さ
トイレリフォームで改善したい「広さ」
約1畳のスペースで作られることが多いトイレ
幅の狭い面が出入り口だと、介護はほぼ無理となります
介護の人が一人は入れるスペースが必要で
バリアフリーやスリッパ、車椅子の事を考えると扉よりも引き戸
理想を言えば、左右とちらからもアプローチできる対角線上にトイレを置くこと
感染症などは糞口感染で家族全員に感染する場合も多いので、
便器の上の手洗いよりも、
しっかりした手洗いができるスペースを設けられるとより安心です
トイレリフォームで改善したい「匂い」
お風呂のところでも書いておりますが、
匂いを外へ排出したいという意図で窓を開けるのは全くの逆効果です
家の中の空気はつながっていますので、
キッチンの換気扇を回すとトイレの窓から外の空気が入ってきて、
トイレの匂いを乗せた空気がトイレ⇒リビング⇒キッチンへ向かいます
もしも2003年以降に建てた新築ならば、
24時間換気が付いていますので、家の中は常に減圧状態
キッチンの換気扇を回さなくてもトイレやお風呂の窓をあければ、そこから外の空気が入ってきます
トイレの匂いを速やかに排気するには、
1、窓は絶対に開けない事
2、換気扇は常に回しっぱなしにすること
よく窓を開けて換気扇を回しているお店とかありますが、こういったトイレはめちゃめちゃ寒いです
さらに窓も換気扇も上の方についているので、匂いはそれほど排気できてなかったりします
トイレリフォームで改善したい「寒さ」(お風呂の次に寒い場所)
毎年2万人が亡くなるお風呂でのヒートショック
その次に多い場所をご存知でしょうか?
それはズバリ「トイレ」
なぜ?
お風呂と同じで下半身が裸になるのにトイレが寒いからです
これまでの家のトイレが寒いのには3つの理由があります
1、昔のぼっとん便所のイメージから匂いがひどいと思っている
2、冬でも窓を開けて匂いを外へ出したい
3、トイレなんて狭い部屋を暖房するなんてもったいない
1と2の間違いは、上の方で解決しているのでOK
トイレだけのリフォームの場合、
急速暖房が可能な切り忘れタイマー付きの電気ストーブの設置をしましょう
もし家中まるごとリノベーションの場合なら
トイレを換気することで、リビングなどを暖房した空気を引き寄せてくれますので、
トイレに暖房機器がなくても温かくなります
また洗浄機付き便座は、便座の暖房が発熱していますので、
狭いトイレならそれだけで少し暖房してくれます