屋根と外壁は、直射日光に晒されて一番耐久性が欲しい部分です
それだけに痛みも激しく、痛むと雨漏りも発生するので、
屋根と外壁をリフォームするポイントは、
１、瓦屋根は降ろして軽く
２、外壁はメンテナンス性に優れたもの
３、サッシは断熱性の高いもの
４、壁の断熱改修
１、瓦屋根は降ろして軽く
耐震性能を上げるためで、様々な耐震工事の中で一番効果があります
地震で瓦が落ちた場合、その周囲一帯の家の瓦が全部落ちますので、
瓦屋さんが回ってくるまで相当の年月がかかります
台風や竜巻で舞い上げられた瓦は空中で粉々に割れ、
鋭利な突起物となり、周囲の家の屋根やガラス、外壁や車に突き刺さります
２、外壁は耐久性・メンテナンス性に優れたもの
よく使われる窯業系サイディングはつなぎ目に打つコーキングで止水しているので、
コーキングが切れると雨水が侵入します
コーキングの耐久性が7年なので、7年に一度の再塗装が必要になります
外壁のリフォームで金属サイディングがあります
鋼板の中にウレタンフォームを詰め込んだ断熱力と耐久性のある外壁材です
しかし、
外壁の内側には空気層を設けないと室内からの水蒸気を排出することができないので、
外気が流れる空気層の外にある断熱材は意味がありません
分厚いセーターの内側に扇風機で風を送っているのと同じことです
またウレタンフォームメーカーのアキレスによれば、
「ウレタンフォームの耐熱限界は、80～90℃」
鋼板に真夏の直射日光が当たることで、
耐熱限界以上まで温度上昇する中に入っているウレタンフォームが断熱力を失うのも予測できます
外壁のリフォームは、耐久性とメンテナンス性をよく考えて選びましょう
３、サッシは断熱性の高いもの
日本のサッシは世界に比べてとても高いです
欧米の木製サッシや樹脂サッシは断熱性能も高く価格も安いですが、
輸入するコスト、壊れた時の修理部品、
耐水性とサッシの取り付け方に日本の職人さんが慣れていないことなどで、仕方なく日本製の選択となります
窓は安い物だと窓から半分の熱が逃げてしまうので、お金の掛けどころです
できるだけ樹脂サッシをお勧めします
大きなガラス面のサッシが冬に温かくて良いのですが、
真夏の日射遮蔽を同時に設計しましょう
昨今の台風は大型化してきており、
お隣の瓦が飛んできてガラスが割れたりすることもあるので、
予算次第と外観デザインに関わりますが、雨戸やシャッターを付けることも検討材料になります
雨戸もシャッターもそれ自体が飛んでいかないような仕様を選ぶことが重要です
４、壁の断熱改修
断熱と気密は家を裸にしないと出来ない工事で、
屋根や外壁を変える時しかチャンスがありません
断熱改修はこちらのページに書いてあります⇓
中古住宅リノベーションで大切な２つのこととは？
躯体まで丸見えにすることで、
住んでいても知らなかったシロアリの被害や腐食の場所がわかったり、
その家の弱いポイントを的確に処置できるのでこの先の耐久性が格段にあがります
また基礎のやり直しができるのは耐震上、かなり大きいです
耐震については、こちらに書いてあります⇓
後から出来ない耐震リフォームの注意点
屋根や外壁の結露は、カビや藻を成長させたり、サビの原因になったりしますので、天敵です
さらに多くの家は、結露する水蒸気が、防湿していない室内から来ているので、外壁が結露で濡れるということは、その前の断熱材はビショビショです
断熱材が濡れれば、断熱力は無くなります
大手ハウスメーカーや大きな会社でも例外なく、街で見かけるこういったお宅は、とても寒いと思います
外構の際に気を付ける
外構でウッドデッキを付ける方も増えています
「巣ごもり現象」という、家が好きなご家族が
出かけずに家で過ごすのに、気持ちのいい場所が必要になるからです
逆に言えば、気持ちのいい場所が家にあれば、
スタバにまったりしに行くことも必要無くなるわけです
お庭でキャンプ
ＢＢＱやキャンプ遊びをするなら、外に水屋があると格段に便利です
ピザ窯は自作でも作れますが、
水道管を引くには水道屋さんにやってもらう必要があるので、家をリフォームするついでにやってもらいましょう
外構廻りで一番気を付けたいことは「防犯」
外から見えにくい高い生垣などは撤去したり、
センサーライトの設置、犬走りはやめて、歩くと音がする玉砂利を敷くなど
犯罪者が嫌がることを盛り込みましょう
最近では、宅配ボックスの設置
この先も、ネットでの買い物は爆発的に増えるので、
共働きご家族など、スペースがなければコンビニ受け取りもありますが、
重いものでも不在でも安全に受け取れる宅配ボックスは便利です
