地盤調査、地盤改良工事について
おかげさまで新築工事が途切れることなく続いています。オーナー様には感謝しかありません。
今回は弊社こだわりの地盤改良工事について説明したいと思います。
建築基準法施行令の第38条と第93条に地盤に関する規定があります。
第38条は、建築物の基礎が地盤に安全に荷重を伝えることや、地盤の沈下や変形に対して構造耐力上安全であることを求めています。
第93条は、地盤の許容応力度や基礎ぐいの許容支持力を、国土交通大臣が定める方法によって地盤調査を行い、その結果に基づいて定めることを求めています。
その上で、国土交通省告示1113号には具体的な地盤調査、地盤改良の方法などが定められています。
なので地盤調査は「やってもやらなくても良い」といった類のものではありません。そして必要があれば地盤改良工事を行う必要があります。
地盤調査、地盤改良の種類
地盤調査の方法には、スクリューウエイト貫入試験、ボーリング調査、表面波探査法などがあります。
これらの方法は、地盤の強度や地質構造、地下水位などを測定するもので、建築物の規模や地盤の状況に応じて適切なものを選択する必要があります。
地盤調査の結果、地盤が軟弱であると判断された場合には、地盤改良工事を実施する必要があります。
地盤改良工事の方法には、表層改良工法、柱状改良工法、鋼管杭工法などがあります。
弊社採用の地盤改良工法
最近、弊社が採用している地盤改良が砕石パイル工法(Hi-speed工法)です。
地盤改良 Hi-speed工法とは、天然の砕石のみを使用して軟弱地盤を改良する工法です。
砕石パイルをその地盤に合わせて確実に施工し、砕石パイルと原地盤の支持力を複合させて、地盤の支持力を高めます。
この工法は、セメントなどの固結材を使わないため、人や環境にやさしく、地震時の液状化を抑制する効果もあります。
Hi-speed工法の特徴、メリット
- 天然の砕石のみを使用するため、地中に産業廃棄物(コンクリート、鉄パイプ)を埋め込むことがなく、環境にやさしいです。
- 砕石パイルは、その地盤に合わせて1本ずつ造り上げるため、地盤の状況に応じた最適な施工が可能です。
- 砕石パイルと原地盤の支持力を複合させることで、地盤の支持力を高めるとともに、地震時の液状化を抑制する効果があります。
- 施工時間が短く、騒音や振動が少ないため、近隣住民への影響が小さいです。
- 将来、土地の販売をする際に産業廃棄物(コンクリート、鉄パイプ)として扱われないので撤去、処分する必要がありません。
- 今まで施工出来なかった地下水の多い地盤や、コンクリートの固まらない腐植土の地盤、六価クロムの出る火山灰の地盤にも問題なく施工する事ができます。
人にやさしい工法という最大のメリットを考えて、弊社は砕石パイル工法を採用しています。